ナスダック先物が急落し4日間の反発を帳消し
ナスダック100指数は10月29日に411ポイント下落し、29403ポイントで終了、下落率は約1.4%、フィラデルフィア半導体指数も約1.4%下落した。相場は先週から約4日間反発していたが、早前には下げ切れば反発する、AIは終わらないといった見方があった中、グーグルの決算発表後に市況が再び変化した。アマゾンは取引終了後に決算を発表し、売上高と利益がわずかに予想を下回り、広告事業が弱く、株価は一時さらに7%超下落した。インテルの第4四半期ガイダンスは予想を大幅に下回り、時間外取引で一時20%超下落した。両銘柄が重しとなり、ナスダック先物は一時さらに500ポイント超下落し、わずか1日半で過去4日間の反発を帳消しにし、再び先週金曜日の安値付近に戻った。
香港株はまちまち ウェイト株に資金流入し相場を下支え
10月30日の香港株は一様に外部環境に追随したわけではなかった。ハンセン指数は約52ポイント高の23011ポイントで寄り付き、一時マイナスに転じたが、寄り付き後5分に日中安値を付けてから切り返し、陽線で上値を追い、午前中に23292ポイントの日中高値を付け、一時約300ポイント上昇し、テック指数も安寄り後にプラスに転じた。セクターの動きはまちまちで、実際に下げに追随したのはAIハードチェーンで、レノボは一時6%超下落し、キングボード・ラミネーツ、SMIC、華虹半導体も約4%〜6%下落した。一方でウェイト株には資金が流入し、AIAは高寄り後にさらに約4%上昇し、HSBC、香港取引所は底堅く推移した。相場のリズムは、ナスダックに追随して下落というより、外部からのテクノロジー株売りに対し、地場資金がウェイト株に向かった形だった。
年初に天井を付けた年は10月に底打ちが多い
ハンセン指数は今年1月29日に約28056ポイントで年初来高値を付けてから下落した。2018年、2021年、2022年、2023年を振り返ると、いずれも年初に天井を付けて下落した年で、10月に底打ちする例が少なくなく、例えば2022年と2018年の安値はおおむね10月末付近にあり、その後に反発した。
避難的な資金回帰かは引けの資金フローで確認が必要
今回はちょうどナスダックがAI投資と業績ガイダンスを嫌気して再び下落した局面に当たり、資金が香港株を相対的な避難先とみなせば、今年7月の相場が思い起こされる。当時は米国のAIハードが売られる中で、ハンセン指数は逆に2桁の上昇となり、資金もハードからインターネット・大型株へローテーションした。もちろん歴史が機械的に繰り返すわけではなく、避難的な資金回帰かどうかは、引けの資金フロー、ウェイト株の動き、11月初めの相場動向で上昇を維持できるかにかかっている。週初にはナスダックは下げ切ったとの強気見通しや香港株売りの声が強かっただけに、市場ムードがバックテストのデータのように香港株をしばらく反発させられるか注目される。