指数は一時1600ポイント超急落
米ハイテク株の売りがアジアに波及し、30日の台湾株は重い売りに見舞われた。加権指数は228.54ポイント安の46,139.79ポイントで寄り付いた後、売りが急速に拡大し、一時1600ポイント超急落して最安値44,726ポイントを付け、4万5千ポイントの大台を割り込んだ。加権指数は最新時点で44,859.09ポイント、前日比1509.24ポイント安、下落率3.25%となっている。
電子関連大型株が主導して下落、半年線を割り込む
米株主要4指数がそろって下落し、ハイテク株に重い売りが出て、ナスダック指数とフィラデルフィア半導体指数がいずれも1%超下落し、台湾指数先物の夜間取引も643ポイント急落して45,926ポイントで終えた影響を受けた。電子株が売りの中心となり、デルタ電子(2308)、AUO(2409)がそろってストップ安、南亜プラスチック(1303)が7.05%安、奇鋐科技(3017)が3.06%安となり、時価総額トップのTSMC(2330)も2.07%安となった。市場のリスク回避姿勢が明らかに強まり、電子株が足を引っ張って指数は半年線を割り込んだ。
船舶襲撃で運賃上昇、海運株に資金流入
電子株が大きく売られる一方で、海運株には逆行高で資金が流入した。コンテナ大手3社である万海海運(2615)が1.3%高、長栄海運(2603)が2.87%高、陽明海運(2609)が1.61%高となった。海運株の逆行高は、最近の中東情勢の緊迫化と関連している。ホルムズ海峡ではコンテナ船やその他の船舶への襲撃が相次いで伝えられ、域内の海運リスクが高まり、原油価格と輸送コストを押し上げた。もともと高値圏にあった北米航路の運賃が下支えされ、欧州航路の運賃反発にもつながった。現在、コンテナ運賃はコロナ禍の時期を除けばまれな高水準に達しており、第4四半期の海運会社の業績への期待を高めている。
高水準の運賃の持続力は見極め必要
市場では、中東の戦闘により海運会社の寄港地変更や積み替え、配船コストが増加し、短期的には運賃の高止まりに有利との見方が出ている。10月の運賃が高止まりする中、コンテナ大手3社の売上高は増加を維持する見通しで、物流業者の台驊(2636)、ディメルコ・エクスプレス(5609)にも恩恵が及ぶ可能性がある。一方、海運株の上昇が続くかどうかは、戦況の展開や世界の貨物需要次第とみられている。市場分析では、欧州需要の弱さに加え、新造船の投入継続が運賃の上値を抑える可能性があると指摘している。大型物流業者は、米中首脳会談により貿易休戦の延長が期待できる上、米港湾の混雑もあり、10月末まで米国航路の運賃は高止まりすると見込んでいる。