フィラデルフィア半導体株指数が米株上昇を主導 AI資金が明確に回流
米国株は火曜日(27日)、人工知能(AI)関連への買い戻しと国際原油安を背景にリスク選好が回復し、主要4指数はそろって上昇した。ダウ工業株30種平均は15.99ポイント高、上昇率0.03%の52,377.57ポイントで終了。S&P500種指数は0.60%上昇し7,722.60ポイント、ナスダック総合指数は1.18%上昇し26,477.81ポイント、フィラデルフィア半導体株指数は399.04ポイント高、上昇率3.60%の11,482.51ポイントと大幅上昇し、相場で最も強い指標となった。今回の上昇は主にAI・半導体大型株が主導し、資金が再びテクノロジー成長株に集中していることを示し、全面高ではない。
半導体株が全面高 TSMC ADRは高値で終了
個別銘柄では、AMDが5.45%大幅上昇、ブロードコムが4%上昇、エヌビディアが0.9%上昇、マイクロンが2.77%上昇し、アプライド・マテリアルズ、クアルコム、インテルなどもそろって上昇した。スーパーマイクロは7%超の大幅上昇、デル・テクノロジーズも7%超の強い上昇となり、資金がGPU・チップ設計からAIサーバー、データセンター、ハードウエア設備サプライチェーンへ広がっていることを示した。台湾株に最も直接的な好材料は、TSMC ADRが436.87ドル、12.50ドル高、上昇率2.95%で終了したことだ。また、ASE ADRが5.39%大幅上昇、UMC ADRが1.41%上昇し、後工程・ファウンドリー関連がそろって買われたことを反映し、TSMC(2330)、先進パッケージ、CoWoS、半導体設備・材料関連の動向に有利に働く。
メモリーとAIサーバーが継承 FRBと決算に注目
メモリー関連では、マイクロンが2.77%上昇し、ウエスタンデジタル、SanDisk、シーゲイトなどストレージ関連もそろって上昇し、AIサーバーがけん引するメモリー・ストレージ需要への期待が依然強いことを反映し、南亜科技(2408)、華邦電子(2344)、Phison(8299)、ADATA(3260)などに比較効果が見込まれる。同時に、AMD、ブロードコム、スーパーマイクロ、デルの強い上昇は、クアンタ(2382)、ウィストロン(3231)、ウィウィン(6669)、インベンテック(2356)、MiTAC(3706)およびAlchip-KY(3661)、Global Unichip(3443)などAIサーバー・ASICサプライチェーンに波及する。ブレント原油は火曜日に下落し、エネルギーコストとインフレ懸念の緩和に寄与した。ただし、FRBは米国時間28日に金利決定を発表予定で、ケビン・ウォーシュ議長のインフレ見通しや12月に利上げがあるかどうかに市場の注目が集まり、Alphabet、マイクロソフト、アマゾンの決算がAI設備投資の継続性を確認する材料となり、引き続き相場の鍵となる。