米決算の悪材料でAI支出への懸念広がる
前夜の米株式市場はAlphabetの急落が重しとなり反落、アマゾンとインテルは引け後に決算を発表し株価が大幅に下落、市場心理を冷やした。インテルは今四半期の見通しが予想外に弱く、パソコン事業の減速と製造面のボトルネックを示し、時間外取引で株価が23.03%暴落した。アマゾンは時間外で7.30%下落、クラウド事業は成長が加速したものの、全体の業績と売上見通しは予想を下回り、フリーキャッシュフローはマイナス424億ドルで、来年の設備投資をさらに拡大すると予告し、人工知能支出の高さへの懸念を強めた。
日経は午前の終値で1639ポイント急落 一時は3%安
この影響で、日本株式市場は金曜午前の取引で全面安となり、半導体株と人工知能関連株が下げを主導した。日経225指数は午前の終値で63019.78ポイント、1639.69ポイント安、下落率2.54%、取引時間中には一時3%下落した。東証一部指数は午前に3951.23ポイントで引け、1.30%下落した。巨額の人工知能支出の持続力への懸念から、売り圧力が半導体と関連サプライチェーン銘柄に広がった。
半導体・基板・受動部品が全面安
人工知能の人気銘柄は午前に軒並み急落した。ソフトバンクグループは午前の終値で6.19%安。半導体製造装置関連では、アドバンテストが7.02%安、東京エレクトロンが4.96%安、半導体検査装置メーカーのLasertecが13.30%安、KOKUSAI ELECTRICが7.07%安。基板大手Ibidenが15.21%急落、メモリー大手キオクシアが8.31%安。
受動部品と電線株の下げも重かった。受動部品大手の太陽誘電は午前の終値で8.55%安、村田製作所は11.07%安。光ファイバー・電線関連では、フジクラが7.01%安、古河電気工業が8.14%安、住友電気工業が6.02%安。昼休み時間中に、日本銀行は政策金利の据え置きを発表し、依然1.25%で、市場予想通りとなり、投資家は12月に利上げがあるかどうかの手掛かりに注目する。