売上高ガイダンスは高めに設定
EC・クラウド大手アマゾンは29日米株引け後に2026年第3四半期決算を発表予定だ。同社は第3四半期純売上高を1970億から2020億ドル、前年比9%から12%増、営業利益を225億から265億ドルと見込んでおり、前年同期の174億ドルを上回る。市場予想は売上高約2021.1億ドルで、会社ガイダンス上限をやや上回り、一株当たり利益コンセンサスは約2.01ドル。分析では、一株当たり利益は投資収益の影響を受ける可能性があり、この数値だけでは本業の実態を正確に反映しない可能性があるため、営業利益のモメンタムがより注目されると指摘している。
AWS成長は再加速できるか
アマゾンのクラウドサービス(AWS)の第2四半期売上高は422.3億ドルに達し、前年比37%増で、成長速度は5四半期連続で加速した。市場は第3四半期の前年比伸び率を約30%から35%と予想しており、前四半期の加速傾向が続かなければ株価の重しとなる可能性がある。暗号資産取引所MEXCのアナリストJames Mitchellは、過去の経験では単四半期の業績が予想を上回っても株価が必ず上昇するわけではなく、AWS成長率の方が影響力が大きいことが多いと指摘する。AWSは2025年第3四半期に成長率が20.2%に上昇した際、および2026年第2四半期に36.8%に加速した際に、株価は決算翌日にそれぞれ9.58%および15.32%上昇した。逆に成長が鈍化すれば、市場はクラウド事業の成長余地を見直す可能性がある。
第4四半期見通しとAI支出
第4四半期営業利益見通しも今回の決算の焦点だ。Mitchellは、ガイダンスの中央値がアナリスト予想を少なくとも7%下回れば、直近の同様のケースではいずれも株価下落または横ばいを伴ったと指摘する。AIインフラ支出が増加し続ける中で、売上高成長が実際の利益に結びつくかどうかも検証される。AIデータセンターの設備投資およびフリーキャッシュフローへの影響が投資家が精査する重点となり、長期的な利益構造の評価にも関わる。
前四半期15%急騰と同業比較
前四半期を振り返ると、アマゾンは今年7月30日に第2四半期決算を発表し、売上高は2006.1億ドルで市場予想の1964.7億ドルを上回り、AWS売上高は前年比37%増の422.3億ドルとなり、株価は翌日に15.32%急騰して271.58ドルで引け、少なくとも3年で最大の決算後1日上昇幅を記録した。当四半期の一株当たり利益は5.75ドルに達したが、主にAnthropic投資による税引前収益の寄与によるもので、本業の利益と完全には見なせない。今回の発表を前に、マイクロソフトとAlphabetは28日米株引け後に先に業績を発表しており、AzureおよびGoogle Cloudの成長状況もAWSへの期待に影響する。アマゾンにとって、第3四半期売上高の達成は基本的な試練に過ぎず、その後の見通しこそが重要だ。